©︎2010 Studio Ghibli・NDHDMTW

可愛らしい姿とたくましい生き様に魅せられる「借りぐらしのアリエッティ」。

映画では旅立ちのシーンで終わりましたが、その後は一体どうなったのでしょうか?

今回は原作と映画を比較しながら「借りぐらしのアリエッティ」のその後や結末をご紹介いたします!

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映画「借りぐらしのアリエッティ」の結末をおさらい!

出典:https://twitter.com/nico2megu5/status/614344723713527808?s=20

まずは「借りぐらしのアリエッティ」の結末を振り返ってみましょう。

生活に必要な道具などを、夜な夜な借りながら暮らすアリエッティたち。

彼らには「人間の目に触れないように生きなければならない」という掟が存在していました。

ある日、彼らが住むお屋敷にという少年がやってきます。

翔はすぐに小人の存在に気がつきますが、捕まえようなどと思っていません。

むしろ彼らの役に立ちたいと思っていたのです。

そんな翔の健気な思いを感じ取ったアリエッティも、彼は他の人間とは違うと感じました。

その後、2人は少しずつ心を開いていったのです。

ところが。不運にも、お手伝いのハルさんに小人たちの住処がバレてしまいます。

しかもその後にアリエッティの母親までさらわれてしまい、大ピンチ・・!

ですが、翔の力を借りながらなんとか母親を助け出すことができました。

このことが決定打となり、彼らは引越しを決意したのです。

引越し先へは川にヤカンを浮かべて流れていくことに。

アリエッティは翔に別れを告げ、新たな家を探しに旅立ちました。

・・と、こんなシーンが「借りぐらしのアリエッティ」の結末となっていました。

その後、 アリエッティたちは無事に新しい家を見つけられたのか。

だとすれば、それはどんな家なのか?

映画の結末ではその後については言及されていないため、とても気になりますよね!

原作の結末は?「借りぐらしのアリエッティ」のその後は書かれているの?

出典:https://www.amazon.co.jp/川をくだる小人たち―小人の冒険シリーズ%E3%80%883〉-岩波少年文庫-064-メアリー・ノートン/dp/4001140640

「借りぐらしのアリエッティ」の原作は「床下の小人たち」というイギリスの小説です。

原作で物語るのは、屋敷にやってきた男の子のお姉さんである、メイおばさん。

弟から聞いた、不思議なある夏の話として語り始めます。

この原作ですが「借りぐらしのアリエッティ」では見られなかった結末が書かれているのでしょうか?

いや、残念ながら「床下の小人たち」には結末は書かれていません。

というのも、この本はシリーズ化されているからです。

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「床下の小人たち」

「野に出た小人たち」

「川をくだる小人たち」

「空をとぶ小人たち」

「小人たちの新しい家」

小人の冒険シリーズと称して、その後には4巻も続いていたのです!

「借りぐらしのアリエッティ」にはスピラーという小人も登場しましたね。

彼は原作の2作目「野に出た小人たち」で登場します。

さらに3作目の「川をくだる小人たち」の表紙を見ると、小人たちがヤカンに入って川をくだっています。

つまり「借りぐらしのアリエッティ」は原作の1作目を元に、2〜3作目の要素も含んでいるのです。

それまで住んでいた屋敷を出た一家。

その後はスピラーの力を借りながら、しばらく野原で暮らしていました。

しかしその後も、アリエッティ一家にはトラブルが続きます。

人間に捕まりそうになったり、そのまま見せ物にされそうになったり・・

時にはアリエッティの恋模様もあったりと・・

そんなこんなで、物語の結末は最後の5巻。「小人たちの新しい家」に書かれています。

タイトルの通り、その後、小人たちは新しい家を見つけることができて安住の地を見つけたという結末。

しかしその結末にたどり着くまでも、アリエッティの葛藤があったのです。

彼女が様々な経験をしたからこそ感じてしまう葛藤とは一体・・

知ると面白い!原作と「借りぐらしのアリエッティ」はココが違う

©︎2010 Studio Ghibli・NDHDMTW

「借りぐらしのアリエッティ」は原作の1作目を中心に作られているとわかりましたね。

では、「借りぐらしのアリエッティ」は原作をどれほど再現しているのでしょうか?

主人公のアリエッティ、父親のポッド、母親のホミリーは名前も性格も原作通りです。

次に、アリエッティの運命を大きく変えた少年「翔」。

彼は原作では「人間の子供」「おとうと」などとしか呼ばれていません。

その後も名前は出てこず、9歳の少年ということしか分からずじまい。

また、翔は心臓に重い病気がありましたが、原作ではリウマチだったとされています。

「借りぐらしのアリエッティ」では母親がハルに捕まってしまいますが、小説では誰も捕まりません。

ただ、彼らの存在は大人に気づかれてしまい、その後ネズミ駆除の業者までやってきます。

床下中に毒ガスを送り込まれてしまい絶対絶命の大ピンチ・・!

ここで一瞬の隙をつき、男の子がなんとか出口を作ってくれて助かりました。

しかしその後、男の子は彼らの姿を見ることはありませんでした。

という風に、原作と映画では異なるシーンが多く垣間見られるのです!

そして「床下の小人たち」の結末にはとても意味深な1行が…

小人たちは本当に存在したのか、それともただの空想話だったのか・・!?

その結末の1行によって読者の心は大きく揺れ動かされるのです。

まとめ

出典:https://www.scholastic.com/teachers/books/the-borrowers-by-mary-norton/

借りぐらしのアリエッティ」の原作と、その後の結末についてご紹介しました。

原作は日本語では「床下の小人たち」ですが、原題は「The Borrowers」というタイトル。

1952年に1作目が書かれ、1961年の4作目で完結したと思われていました。

ところがその後、21年後にまさかの5作目「小人たちの新しい家」という続編が出て、本当の結末を迎えたのです。

ぜひ原作も手にとってみて「借りぐらしのアリエッティ」たちの結末までお楽しみください!

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