13歳の小さな魔女の物語「魔女の宅急便」。
「魔女の宅急便」にはその後の小説があることをご存知でしたか?
原作では映画版の「魔女の宅急便」では知りえなかったキキのその後についてもたっぷりと描かれ、キキが結婚するところまで説明されているのです。
彼女の結婚相手とは誰なのか…?
今回は「魔女の宅急便」のアニメーション映画と原作の違い、そしてキキの結婚とその後について見ていきましょう。
「魔女の宅急便」の原作は6巻続いた大作!映画との違いは?
「魔女の宅急便」の原作は角野栄子さんによる同名の小説です。
映画に出てくるキャラクターは名前や性格はおおよそ原作と違いはありませんが、ビジュアルは映画化の際に大きく変えたようです。
キキも映画では大きなリボンにショートボブでしたが、原作ではロングヘアでした。見た目の違いを探すのも楽しいですね。
そして最も大きな違いは「魔女の宅急便」にはその後を描いた続きがあるということ。原作は全6巻になります。
1巻 魔女の宅急便
2巻 魔女の宅急便2 キキと新しい魔法
3巻 魔女の宅急便3 キキともうひとりの魔女
4巻 魔女の宅急便4 キキの恋
5巻 魔女の宅急便5 魔法のとまり木
6巻 魔女の宅急便6 それぞれの旅立ち
1985年に第1巻が発売されてから6巻が発売される2009年まで、なんと24年も続いた長編作品だったのです!
ちなみに映画で描かれている部分は最初の2巻まで。
映画のキキは13歳でしたが、原作ではその後の姿(35歳まで)が描かれています。
サブタイトルを見るだけでもあの映画の物語の先にどんなその後が描かれているのか、映画とどんな点が違うのか…とても気になりますよね。
キキはその後結婚していた!気になる結婚相手とは…
結論から言うとキキの結婚相手は…やっぱりトンボでした!
映画では冒頭から登場したトンボでしたが、原作では第1巻の中盤から登場しています。登場タイミングにも違いがありますね。
映画のクライマックスはトンボが飛行船の事故に巻き込まれ、危機一髪のところでキキが助け、その後から関係が深まっていきました。
実はこの展開も原作と違い、映画オリジナルの展開なのです。
原作での2人はというと…
映画と同様に最初はトンボのことを良く思っていなかったキキでしたが、トンボはめげずにパーティーに誘ったり飛行クラブに誘ったりと健気な努力を続けていきます。
2人は次第に仲を深めていき…その後、原作第5巻の最終章でついに結婚を迎えました。
しかしその後、結婚までの道のりは簡単ではなく、遠距離恋愛になってしまったりトンボのライバルとなる男性が現れたりと映画とは全く違う展開が用意されています。
どんな経緯で2人が結婚までたどり着いたのか気になりますね!
「魔女の宅急便」のエンディングではキキとトンボが空を飛ぶシーンで終わったので、2人が交際したり結婚したりという展開はありませんでした。
その後は本当に気になるところでしたが、無事に2人が結婚してくれたのでファンとしてはとても嬉しい限りです。
原作のキキは「双子のママ」になっていた
映画「魔女の宅急便」は小説の1〜2巻を完全に再現している訳ではなく、違いを持たせた展開になっています。
最も大きな違いはキキとジジの関係。
映画ではキキは途中からジジの言葉がわからなくなってしまいますが、原作では2人の関係は変わらない点が大きな違いです。
通常、魔女は結婚して家庭を作るときに猫と別れることになっています。キキのお母さんも結婚して猫と別れたのでしょう。
しかしキキは、結婚後もずっとジジと一緒にいることを選んでいます。
この違いについて宮崎監督は「映画化する際に少女の成長を描くとともに、ジジの人生も描きたかった」という思いがあったそう。
映画の終盤。ジジは作中で何度か登場した白猫のリリィと結婚してその後、4匹の可愛い子猫と座っているシーンがあります。
単に「キキの相棒」というだけじゃなく、ジジも結婚して家庭を作り、ジジの人生を描いたのでしょう。
ちなみに、原作でもジジは結婚しますが、その後にはなんと18匹もの子猫が産まれます。
ただし基本的な設定や根本に違いはなく、原作を踏襲した形になっています。
キキが途中で魔法が使えなくなったり、それを乗り越えて成長していくストーリーは同じです。
映画版のその後、キキの物語は原作でまだまだ続きます。
キキは修行に出た当初、飛ぶ魔法しか知らなかったので「魔女の宅急便」を始めたものの、2巻では新しい魔法を習得。
どんな魔法かはぜひ原作を読んでみてくださいね!
そして5巻でついに結婚。最後の6巻ではキキは結婚したその後に、双子の子供を産んでお母さんに。
6巻の物語はキキの子供たちが13歳になる頃、つまりキキと同じく修行が近づいている時期から始まります。
双子のニニとトトはどんな決断をするのか?2人のその後もますます気になりますね。
原作も映画も違いはありますが、どちらもワクワクする物語でそれぞれの違いを楽しめる素晴らしい作品です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は「魔女の宅急便」の映画と原作についての違い、キキのその後や結婚について見てきました。
13歳で幼かったキキは結婚して母となり、更なる成長を遂げていきます。
その後のキキの成長過程や結婚までの道のり、映画との違いを楽しみながら原作を読むのも楽しみ方の一つですね!