2019年には歌舞伎化もされた人気作品「風の谷のナウシカ」。
宮崎駿監督が描いた原作の漫画は1982年から掲載が開始され、完結したのは1994年。
途中で映画の「風の谷のナウシカ」作成のために中断期間を挟んだこともあり、12年の月日をかけて完成しました。
その内容は複雑で考察ポイントも多いことから、憶測が飛び交って多くの都市伝説が生まれたのです。
そこで今回は「風の谷のナウシカ」の中でも特に怖い、ナウシカが人造人間だったという説について紹介します。
都市伝説の鍵は「腐海」にあった
都市伝説を紹介するにあたって欠かせないのが「腐海」です。
これは別の記事でも紹介していますが、「風の谷のナウシカ」に登場する森のこと。
ここで発生する毒ガスによって、腐海に住む生物以外は呼吸器を装着しないと生きていけません。
また、腐海には多くの巨大な蟲たちが住んでいて人間を襲うこともしばしば…
そんな怖い蟲たちですが、害を与えなければ大人しいことを知るナウシカは蟲たちを愛そうとしていました。
ちなみに、蟲に関連した都市伝説として「風の谷のナウシカのゲーム」をご存知でしょうか?
これはメーヴェに乗ったナウシカが蟲を撃ち落としていくシューティングゲーム。
しかし「蟲をも愛でる彼女が蟲を殺すとは何事だ!」と宮崎監督が激怒。
その結果、ゲーム化の話は二度となくなったという都市伝説です。
話が脱線したので戻します。
森の毒ガス(瘴気)を発生させているのは森に生息する植物たち。
植物の胞子が1つでも国に持ち込まれれば国はあっという間に腐海となってしまう、そんな怖い植物なのです。
当然、普通の人は森に近づきませんでした。
しかしナウシカはこっそり腐海に入って試験管に植物の胞子を採取。
お城にある秘密の研究所に持ち帰り、なんと腐海の植物を育て始めます。
なぜ人間にとって危険で怖い植物を彼女が育てたのか?
ナウシカは腐海と人間が共存できる世界を作れないかと探るために独自に研究を続けていたのです。
その結果、怖いと思っていた腐海の植物たちは綺麗な水と土で育てることで瘴気を発生させないことが明らかに。
これは人間が暮らしている世界が汚染されていたことを意味します。
彼女は「誰が世界をこんなに汚してしまったのか」と嘆くのです。
怖い都市伝説は本当!?「風の谷のナウシカ」で腐海が生まれた理由
前置きが長くなってしまいましたが「風の谷のナウシカ」の都市伝説を紹介します。
この怖い都市伝説を検証するには、原作漫画の「風の谷のナウシカ」を語らずにはスタートしません。
⇒【閲覧注意】見ない方がいい、風の谷のナウシカの原作がグロいと噂に はこちら
原作で明らかになったのは「腐海」が生まれた理由。
はるか昔、人類の産業文明が発展していくのと引き換えに環境はどんどん汚染されていきました。
「風の谷のナウシカ」の世界を汚したのは他の誰でもない、人類だったのです。
その世界を一度リセットするために用いられたのが「風の谷のナウシカ」の中でも印象的で怖い巨神兵。
「火の七日間」と呼ばれるほど激しい炎で世界を焼き尽くしてリセットしたのです。
その後、再び人類が生きられるように浄化するために作られたのが「腐海」でした。
リセットの間、人類はその高度な科学技術によって卵のようなものに入ってスリープ状態に。
そしていつか浄化作業を全て終えた時、その眠りを醒ます役割が必要です。
汚染された環境でも生きていけるよう改造を施された人間こそナウシカたちでした。
この都市伝説、なんと実話だったのです!
さらに怖い!「風の谷のナウシカ」で描かれたナウシカたちの運命
都市伝説の通り、ナウシカたちが人造人間だったというだけでも怖いですが…もっと怖いのはその先。
人造人間の役目は世界の浄化後、スリープ状態にある文明人を目覚めさせること。
しかし文明人たちが目覚めた時、人造人間たちと争いが起こるかもしれません。
そりゃそうですよね。
慎ましく農業などをして暮らしている人々の世界に、突如高度な技術を持った文明人が登場したらパニックになる可能性は十分あります。
文明人はそんなリスクも踏まえ、浄化された世界では人造人間は生きられないようにしていたのです。
怖いだけでなく、なんて残酷な結末でしょう。
その衝撃的な事実を知ったナウシカ。
彼女は命の重さや、それまでに出会った人たちの言葉を思い出して様々な観点から葛藤を繰り広げます。
あらゆる苦悩を経た彼女が下した「最後の決断」とは…
その続きは原作で確かめてみてください!
まとめ
「風の谷のナウシカ」にまつわる怖い都市伝説をここでは紹介しました。
この都市伝説が本当で、ナウシカの正体が人造人間であることに驚きです。
「人造人間」と聞くとなんだか怖い印象を持ちますが、ナウシカの愛や感情を見ると全く想像できませんよね。
都市伝説として噂されたのは、おそらく漫画版「風の谷のナウシカ」を最後まで読んだ人が少ないからだと推測されます。
また一回読んだだけでは全て理解するのが難しかったりと、割と複雑な話なんですよね。
読むたびに様々な発見がある「風の谷のナウシカ」。
他の記事でもトリビアや裏設定について多く取り上げていますので、是非ご覧ください。