「千と千尋の神隠し」で千尋をサポートしてくれる存在の「リン」。
魅力的なキャラクターのリンですが、その正体は「千と千尋の神隠し」の中では触れられていませんでした。
実はリンの正体については人間という説から、白狐だという説まで様々存在しているのです。果たしてその真相は・・!?
千と千尋の神隠しの「リン」ってどんな存在?
「千と千尋の神隠し」に出てくるリンは物怖じせず、思ったことはズバズバ言う性格で「姐御」(あねご)という言葉がピッタリな存在ですよね。
そんな2人が「千と千尋の神隠し」で初めて出会ったのはお湯屋のボイラー室でした。
千尋がボイラー室で働く釜爺のところに行き、ここで働きたいと訴えていました。
この世界で生きていくには湯婆婆と労働の契約を結ぶしかないのですが、釜爺は次から次へと降ってくる仕事で手一杯。
どうしたものかと考えていると、タイミング良く釜爺の食事を運んで来たのがリンでした。
リンはすぐに人間がいると気がつき非常に驚いていました。
何故なら「千と千尋の神隠し」の湯屋がある世界では人間はいないはずの存在。
釜爺はリンに、千尋を湯婆婆のところへ連れてって欲しいと頼みます。
「そんなことしたら自分が湯婆婆に殺される!」と断るリン。
しかし釜爺から上物だというイモリの黒焼きをチラつかされると、渋々ですが引き受けてくれました。
リンは思ったことをとにかく口にするタイプ。
登場シーンからハキハキしていたリンは、「千と千尋の神隠し」の中でも特に頼りになるタイプだと感じられます。
「千と千尋の神隠し」の公式説明によると…リンの正体は人間!
千尋が入る前から「千と千尋の神隠し」の湯屋で働いていたリン。彼女の正体はズバリ何なのか?
「千と千尋の神隠し」の劇場パンフレット内にあるキャラクター紹介では、リンは「人間」とされています。
年齢は14歳くらいだそうで10歳の千尋よりは年上ではありますが、14歳とは思えない落ち着きや心強さを感じます。
しかし、劇場パンフレットとは異なり「リンはヒトではない」という説も存在します。
例えばリンが最初に千尋を見た時のセリフ。
「人間がいんじゃん!」
千尋の正体について誰からも説明がないうちに人間だと気づいたのです。
「千と千尋の神隠し」の世界ではヒト特有の臭いがあるそうですが、リンが人間の臭いを嗅ぎ分けられるのなら正体は人間ではないという考察もできます。
人間でないとしたら、リンの正体とは一体…
真の正体は白狐!?リンのラフ画に「白狐」という文字が!
加えて「リンの正体は白狐だった」という説もあります。
「千と千尋の神隠し」のお湯屋で働いている従業員の正体。
それは他の記事で書いた通りカエルやナメクジが人間に化けた姿でした。
よってリンも何かが化けている可能性があり、有力視されているのがこの白狐なのです。
変化できるとされる生物が沢山いる中で、なぜ白狐なのでしょうか?
リンはつり目にほっそりとした輪郭で狐っぽい顔立ちをして肌も色白。
正体が白狐だと言われても特に違和感はないですよね。
さらに白狐説が生まれたのはネット上の噂などではなく、スタジオジブリが公開した「千と千尋の神隠し」のラフ画に根拠があるとのこと。
見てみると、リンの上にズバリ白狐と書かれている!
この画像から白狐だったという推測が出たのですね。
しかし、これでもリンの正体が白狐だと断定できないそう…白狐でないとしたら何の生き物なのでしょうか?
実は作画担当の方のインタビューで「最初、リンはイタチかテンなどが化けた設定だった」という話があったそうで、白狐と同じくリンの特徴と似た動物が候補に上がっていたのです。
とは言え、正体は白狐やイタチでもなく、やはり劇場パンフレットの通り「人間」だという説も未だに捨てきれません。
千尋がお湯屋に入る時に息を止めながら渡った橋がありましたよね。千尋は途中で呼吸してしまい、正体が人間だとバレてしまいました。
仮にリンも人間だったとして、あの橋を息を止めたまま渡り切っていたら…
リンは自分の正体が人間であることを隠して今もお湯屋で働いているのかもしれません。
まとめ
「千と千尋の神隠し」のリンの正体については以上です。
人間もしくは白狐、はたまたイタチやテンなのか?
個人的にはリンの容姿から「正体=白狐」という説がしっくり来ていましたが…テンの特徴にも似ていてうなずける節もあります。
実に奥深い裏設定ですね。
リンや千尋たちと一緒に雑巾掛けをしていた従業員たちもナメクジ女とは違う見た目をしていたので、白狐やイタチ、それ以外の生き物が化けている可能性も示唆されています。
本当の正体は「千と千尋の神隠し」の中では明らかになっていないものの、色々想像を張り巡らせる点もジブリ作品の魅力ですよね!
また続報が入ったら紹介したいと思います。