「とにかく見てほしい」という声が続出した、片渕須直監督の長編アニメーションです。
戦時中から戦後にかけての広島を舞台に、主人公の女性すずが生きる日々を描くストーリー。
クラウドファンディングで資金を集めたことも話題になりました。
戦争映画にもかかわらず、現代の自分たちの生活とつながりを感じる。
「感動」という言葉ひとことでは、表現できないほど胸をうつ作品です。
この記事では映画「この世界の片隅に」のネタバレあらすじ、結末や感想についてご紹介します。
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映画【この世界の片隅に】の作品情報
制作年(国名) | 2016年(日本) |
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公開日 | 2016年11月12日 |
上映時間 | 129分 |
ジャンル | アニメ |
監督 | 片渕須直 |
主要キャスト | のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世 牛山茂 新谷真弓 澁谷天外 |
配給会社 | 東京テアトル |
映画【この世界の片隅に】のロケ地
広島県
【お知らせ】映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督監修によるイラストロケ地マップが出来ました。映画の内容に合わせて、広島市・中島本町・呉市のロケ地を映画を彷彿とさせるイラストで紹介しています。広島市観光案内所で配布中。 pic.twitter.com/S0bL56tI0B
— 広島観光コンベンションビューロー (@hironavitweet) December 27, 2016
片渕監督が監修しているロケ地マップ。
舞台になった広島市、呉市をたくさんのイラスト付きで紹介しています。
広島市中島本町
迷い子になったすずちゃんが佇んでいた現レストハウスで、片渕監督監修浦谷さんデザインの「この世界の片隅に」ロケ地マップを頂きました。足を棒にして歩いた灰ヶ峰の急坂や江波の風景を反芻しながら、しみじみニヤニヤしとるんじゃ。 pic.twitter.com/f1ndDgfeEU
— hrd (@hiro_blaugrana) December 28, 2016
戦時中の呉服店の建物がレストハウスとして現在も残っています。
本作の中でも、主人公すずが一息ついてる場所で印象に残りますね。
呉市
https://twitter.com/kurekankou/status/929585903067992065
主人公すずが嫁いだ先。
本作の中心になる舞台です。
海も山もあり、とても自然が美しいですね。
映画【この世界の片隅に】の主題歌
「みぎてのうた」コトリンゴ
映画【この世界の片隅に】の過去視聴率は?
2019年8月3日 8.3%
2桁に届かなかったものの、
この放送直後に数々のサイトで動画が無料で配信されました。
(期間は限定された状態)
「多くの人に見てほしい」という思いが伝わってきますね。
映画【この世界の片隅に】の評価
4.3/5 |
予告編・予告動画
作品概要
原作は、こうの史代の漫画『この世界の片隅に』です。
のんびり屋で愛嬌がある女性の日常が細やかに表現され、
ユーモアある場面も多く登場する本作品。
戦争映画のイメージががらりと変わります。
片渕監督は、当時の天気から店の品ぞろえまで徹底的に調べて作り上げています。
歴史的資料にも匹敵するほど当時を再現した点にもぜひ注目してくださいね。
登場人物(キャスト)
北條すず/のん
主人公。おっとりした女性。絵が上手。
北條周作/ 細谷佳正
まじめな男性。主人公・すずの結婚相手。(画像:左)
白木リン/岩井七世
遊女。市場で道が分からなくなった主人公・すずを助ける。(画像:右)
映画【この世界の片隅に】のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
ここから先はネタバレを含みます。まだ知りたくないと言う場合はご注意ください。
映画【この世界の片隅に】のあらすじ【1/4】
主人公のすずは、素直でほんわかした性格です。
絵が上手で、人をさらうバケモノから逃げる時にその才能を発揮することがありました。
夢か現実か見分けがつかない出来事が多く、
「ぼーっとしてるから、夢をみてたのかな?」とのんきに暮らしていました。
すずは、18歳で呉の北條家に嫁ぎます。
夫の周作は小さい頃にすずに会ったことを覚えていましたが、すずは記憶がありません。
すずはのんびりしていることで北條家の人達から呆れられることが多々ありました。
特に、小姑の径子はテキパキした性格のため、すずのことが気に障るようです。
しかし径子の子・晴美はすずのことが大好きになり、ふたりはよく遊んでいました。
ある時、すずと晴美は砂糖の入れ物を落としてしまいます。
困ったすずに、周作の母親・サンが助け船を出します。
お金を持たせて闇市で砂糖を買ってくるようすすめたのです。
すずは闇市で無事に砂糖を買ったものの、家に帰る道がわかりません。
すると、遊女・リンがすずに道を教えるのです。
ふたりは、出身が同じ広島市だったので意気投合して話がはずみました。
映画【この世界の片隅に】のあらすじ【2/4】
昭和20年。
呉にも空襲が来るようになりました。
周作の父・円太郎は空襲が原因のケガで入院をしていました。
周作は3ヵ月の間、軍の仕事で家に帰れなくなります。
そして、径子と晴美は疎開することになりました。
疎開するための汽車の切符を買うには時間がかかります。
見送りに行ったすずは、その待ち時間に晴美と円太郎のお見舞いに向かうのです。
お見舞いの帰りに、突然空襲がやってきます。
すずと晴美は近くの防空壕に入れてもらい、外では轟音が鳴り響きます。
周囲が静けさを取り戻し、防空壕を後にしたすずと晴美。
道を歩きはじめ、しばらくすると…
時限爆弾がすずと晴美を襲うのです。
晴美は亡くなり、すずは晴美とつないでいた右手を失います。
すずは径子から晴美を殺したと責められます。
右手を失い絵を描くこともできず、明るく素直なすずは消えてしまいました。
映画【この世界の片隅に】のあらすじ【3/4】
空襲は日々激しくなり、北條家に焼夷弾が落ちました。
すずは周作との約束「北條家をまもる」ことを思い出します。
そして、すずは必死に焼夷弾の火を消して家を守るのです。
「晴美を死なせた、右手がなく迷惑をかけるばかりだ…」
すずは実家がある広島に帰りたいと思うようになります。
そして、8月6日に広島に帰ることを決めるのです。
すずが実家に帰る日の朝、径子は謝ります。
晴美のことで、すずを人殺しと言ったこと。
そして「すずの世話は苦にならない。気が紛れていい」と言うのです。
すずは、径子の気持を知って北條家に残ることにします。
すると、空が一瞬まぶしく光ります。
その後しばらくして地面が揺れ、轟音が聞こえたのです。
広島の方角には、キノコ雲が見えていました…
映画【この世界の片隅に】のラスト・結末(ネタバレ)【4/4】
8月15日
ラジオで終戦を知ったすずは、外に飛び出し激しい感情を表に出し号泣します。
「最後のひとりまで戦うんじゃなかったの?納得できない!」
「この国の正義ってなに?暴力で従えてただけ?」
「それなら知らずに死にたかった…」
その日、サンは贅沢な白米を食卓に出し、夜は暗幕をせず光を灯しました。
年明が明け、右手の状態が落ち着いたすずは周作と広島に向かいます。
すずの実家では、原爆の日に街に行った母は行方不明、父は原爆が原因の病気で亡くなっていました。
そして、妹は原爆病で寝込んでいたのです。
周作は、呉から広島に移り住もうかとすずに提案します。
すずは周作の申し出を断ります。
呉は自分が決めた居場所だからです。
呉へと帰る電車を待つすずと周作のもとに、ひとりの女の子が近づいてきます。
女の子はすずの右腕に擦り寄りました。
そして、すず・周作・女の子は3人で呉に戻ってきました。
北條家で女の子はすんなりと受け入れられます。
径子は早速、女の子が着る服を晴美の衣装箱の中から選ぶのでした。
映画【この世界の片隅に】のココが見どころ↓
主人公すずの実在感
片渕監督が原作を読んで「愛おしい人」と思った、主人公のすず。
のんさんの声が絶妙に合い、本当にいる人のような存在になっています。
ドジで素直で明るいすずに、誰もがファンになってしまいますね。
細かく描かれる料理のシーン
少ない食材でいかにお腹を満たすか。
すずが工夫をこらし、楽しみながら料理をする様子が細かく描かれています。
すぐそこにある日常の様子を見ているようですね。
迫力ある戦艦
原作にあまり描かれていない戦艦が本作では多く登場します。
戦艦は男の子の憧れの的になる存在。
本作でリアルな戦艦が登場するのは、男性である片渕監督ならではの発想ですね。
感想・レビュー・口コミ
#この世界の片隅に
空襲警報が毎日のように鳴るのが当たり前の広島呉市昭和20年何か落ちてる思うたら広島の回覧板じゃったわ、と。
春には遠くから綿毛でやってきたタンポポを慈しんでいたのに絶望と共存した日々の生活の中に小さな幸せを見つけ懸命に生きている人々の世界に嗚咽が止まらなかった pic.twitter.com/zPIELhp3Hw
— 村吉美紀 (@murayoshimiki) May 12, 2020
https://twitter.com/youkosy/status/1110841439519272960
映画『この世界の片隅に』原作でも印象的な幼少すずさんが荷物を背負い、カメラが引いていくと街に広がっていき、そこにすずさんが入ってく、という流れ。
原作読んでから観た派なので、あの漫画の中の世界が、確かにそこにある!という感動がすごかったのです。船が街に入る時に全景見えるのも良い。 pic.twitter.com/Xid38v28ra— ヨモギ田モギ代 (@yomogidada) September 18, 2017
#こから始まる映画といえば
『この世界の片隅に』です❗️
カットを選ぶことなど出来ませんが せめてほのぼのとした場面が良いかと思いました。
こうの史代さん 片渕須直監督はじめキャスト スタッフの方々。クラウドファンディングでご支援くださった皆様。素晴らしい作品をありがとうございます。 pic.twitter.com/gadLfLiGeC— BORN FREE (@Daseich1) May 15, 2020
https://twitter.com/shuleo/status/1260715035464134656
まとめ
いかがでしたか?今回は映画「この世界の片隅に」のネタバレあらすじ、感想などについて見てきました。
国内外で高い評価を受け、日本アカデミー賞など数々の賞に輝いた本作品。
興行収入が10億円をこえたことを機に、
スケジュールと予算の都合でカットされた部分と新たな場面を追加したロング版
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が2019年に公開されました。
すずと遊女・リンとの関係がより深く描かれています。
ぜひチェックしてくださいね。
ではまた次回!