©︎2008 Studio Ghibli・NDHDMT

主人公の2人の他にも魅力的なキャラクターが大勢登場する「崖の上のポニョ」。

その中でも物語に欠かせないのは宗介の母親、リサ。

実はリサの最後のセリフについて、多くの人が疑問を抱いたことがありました。

それは彼女が「何と言っていたのか」ということ。

つまり、リサの最後のセリフを聞き取ることができない人が続出したのです。

彼女の最後のセリフとは、一体何だったのでしょうか?

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「崖の上のポニョ」で笑顔が印象的なリサ

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最後のセリフの謎の前に、まず、リサとはどんな人物なのかご紹介します。

彼女の年齢は25歳。

宗介が通う保育園の隣にあるデイケアセンターで働いています。

性格はハキハキ、サバサバ。

大きな声で言いたいこと、思ったことはズバっと口にするタイプの女性です。

リサ・カーと呼ばれるピンク色の軽自動車を乗り回し、うねる山道も嵐の中も豪快に運転していきます。

夫の耕一は船乗りで家に帰ってくることは少ないようで、彼が帰ってくる日はリサはとても嬉しそうでした。

だからこそ、帰って来られなくなったと連絡を受けた時には思いっきり拗ねていました。

表情がコロコロ変わり、少女のような一面もあってとても魅力的な女性ですね。

そんな中、一番印象的だったのが「子供たちへの接し方」。

リサは宗介もポニョも決して子供扱いせず、しっかりと目を見て話しています。

どんなに不思議なことがあっても、落ち着いて冷静に対応している姿はとてもカッコ良いですよね。

リサが口にした「最後のセリフ」とは?

出典:https://financel.xyz/anime-gakenoueno-ponyo/

リサの「最後のセリフ」とはズバリ…ポニョの母親と話していた最後の言葉のことでしょう。

ポニョは魔法の力を得たことで世界のパワーバランスが乱れて街は海に沈み、月と地球が近接してめちゃくちゃになってしまいました。

そんな世界を元に戻すには、ポニョが人間になるしか方法がありません。

しかし、そのためには宗介の協力が欠かせません。

なぜならポニョのことを本当に愛してくれる人の存在が必要だったから。

とは言え、5歳の宗介にとって大変荷が重いことは言うまでもありません。

ですから、ポニョの母親とリサはきちんと話し合いの時間を設けていたのでしょう。

2人の会話は明らかになっていませんが、深刻な話をしている雰囲気でしたね。

そして遂に、宗介の気持ちを確認する時がやってきました。

大人の心配をよそに(あまり誰も心配していない様子でしたが…)宗介はポニョが好きだとはっきり伝えました。

これによって世界の綻びは閉じられ、危機を逃れることができたのです。

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ポニョの母親が去っていく時「リサ、ありがとう」と心から感謝の言葉を述べました。

それに答えたリサの最後のセリフがこちら↓

「あなたも!グランマンマーレ!

この「グランマンマーレ」とはポニョのお母さんの名前だったのです。

これは筆者の想像ですが、

「あなたも(同じ母親としてお互い頑張りましょう)!(ありがとう)グランマンマーレ」

という意味合いの、最後のセリフだったのではないかと思われます。

「崖の上のポニョ」の中で、ポニョの母親の名前が呼ばれたのはこのリサの最後のセリフだけ。

父親のフジモトは「あの人」と呼び、ポニョも「お母さん」としか呼んでいませんでした。

ですので、観ている側はリサの最後のセリフが何だったのか聞き取るのが難しかったという訳ですね。

「崖の上のポニョ」で注目すべき、母親たちの存在

出典:http://clouddp.synergie.fr/macixaci94390.php

「崖の上のポニョ」には様々な母親が登場します。

(宗介の母)リサ。

(ポニョの母)グランマンマーレ。

宗介が船に乗っている際に会った、赤ちゃんの母親。

ところで、「崖の上のポニョ」のオープニングで流れている曲名は「海のおかあさん」といいます。

この歌詞を見ると、お母さんが子供に語りかける内容になっているのです。

確かに物語を通しても「母親」にフォーカスしているように感じられますよね。

そして公式サイトのあらすじにも、

少年と少女、愛と責任、海と生命。

神経症と不安の時代に、宮崎駿がためらわずに描く、母と子の物語。

と書かれています。

つまりこの物語は母親と子供たちを描いたストーリー。

とは言え母親というよりも、1人の人間として接する姿勢が垣間見えるリサ。

現に宗介からも「リサ」と名前で呼ばれているのが印象的ですよね。

また、グランマンマーレは母親だからといって常に側にいるわけではなく、子供たちは父親に任せています。

船に乗っていた母子はいわゆる一般的に想像するような母親像なのでしょう。

何歳になっても、どんな状況でもやはり母親の存在は偉大ですよね。

最後のセリフで「お互いに頑張りましょう、ありがとう」と励まし合っているリサとグランマンマーレ。

これからも2人は良い関係であり続けるでしょうね。

まとめ

©︎2008 Studio Ghibli・NDHDMT

と言う訳で、リサの最後のセリフはグランマンマーレのセリフに対する「返事」だということがわかりました。

きっとグランマンマーレという名前を聞き慣れていなかったことから、最後のセリフ問題が発生したのですね。

様々な母親が登場する「崖の上のポニョ」ですが、実はフジモトの母親ではないかと噂される女性も…

もう一度、作品を見ながら探してみてはいかがでしょうか。

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