1991年に公開された高畑勲監督のアニメーション映画。

主人公の東京に住む女性が、山形の田舎で過ごし自分を見つめ直す物語。

たびたび登場する小学5年生の頃の主人公との対比にも注目です!

今回も映画【おもひでぽろぽろ】のあらすじやネタバレ、そして歴代視聴率を見ていきましょう!

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映画【おもひでぽろぽろ】の作品情報

©東宝
制作年(国名) 1991年(日本)
公開日 1991年7月20日
上映時間 118分
ジャンル ジブリ
監督 高畑勲
主要キャスト 今井美樹
柳葉敏郎
本名陽子
配給会社 東宝

映画【おもひでぽろぽろ】のロケ地

山形市高瀬地区

美しい空と山々の稜線が印象的ですね。
ずっと眺めていたくなる景色です。

山形の高瀬の紅花

緑が中心の自然に、紅花の鮮やかな色が映えます。
本作品の紅花を摘む場面に、ぜひ注目してくださいね。

映画【おもひでぽろぽろ】の主題歌

都はるみ「愛は花、君はその種子」
「The Rose」アマンダ・マクブルームが作詞・作曲した「The Rose」を
高畑勲監督が日本語の歌詞にしたものです。

映画【おもひでぽろぽろ】の過去視聴率は?

2007年10月19日(金) 8.5%
2013年11月29日(金) 9.3%
2015年8月21日(金) 9.3%

公開から時間がたつにつれ視聴率が低くなる作品が多い中、
近年視聴率がアップしています。
細部までこだわって作られた本作品の底力を感じますね。

映画【おもひでぽろぽろ】の評価

3.3/5

予告編・予告動画

予告動画

作品概要

原作は岡本螢、刀根夕子が製作した漫画『おもひでぽろぽろ』です。

映像に声を合わせるのではなく、役者の声に合わせて映像を作っていく
プレスコ手法で作られています。

役者のもつ魅力を存分に生かしたいという高畑勲監督のこだわりが光りますね。

登場人物(キャスト)

岡島タエ子(27歳)/今井美樹

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主人公。東京に住む27歳の女性。田舎に憧れている。

岡島タエ子(10歳)/本名陽子

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主人公。小学5年生の女の子。東京うまれ東京そだち。

トシオ/柳葉敏郎

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山形で農業を営む男性。元会社員。(画像:左)

映画【おもひでぽろぽろ】のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

ネタバレ注意

ここから先はネタバレを含みます。まだ知りたくないと言う場合はご注意ください。

映画【おもひでぽろぽろ】のあらすじ【1/4】

主人公の岡島タエ子は27歳の会社員。
東京で暮らしています。

タエ子は仕事を休んで山形に向かいます。
姉のナナ子が山形県の家に嫁いだので、会いに行くことにしたのです。

山形へ向かう電車の中で、小学5年生の時のことがタエ子の頭に浮かびます。

祖母と旅館に行ったものの、温泉にはいりすぎて倒れたこと。
当時では珍しい新鮮なパイナップルを家族で食べたが、硬くすっぱかったこと。
さらに、パイナップルが食べ残されていることに納得できず、
姉の残りも全部食べ切ったこと。

山形に着いても、小学5年生のタエ子は27歳のタエ子の頭から離れることはありませんでした。

映画【おもひでぽろぽろ】のあらすじ【2/4】

駅には親戚のトシオが待っていました。
トシオは会社員を辞め、山形で農業をしているのです。

タエ子は姉が嫁いだ先の本家でお世話になります。
その間、花摘みや野菜の収穫を手伝いました。

ある日、タエ子とトシオはドライブに出かけます。
そこでタエ子は分数の割り算の話を始めました。
小学5年生の頃、分子と分母をひっくり返してかけるということが納得できなかったのです。

タエ子は、分数の割り算を素直に受け入れられる人は人生がうまくいく
という法則があると考えていました。

その話を聞いてトシオは笑います。
そして、次は冬に山形に来てほしいとタエ子に伝えるのです。

映画【おもひでぽろぽろ】のあらすじ【3/4】

タエ子が東京に戻る前の日のことでした。
トシオの祖母が、トシオと結婚してくれと言うのです。
しかし本家のカズオは話を止めようとし、その場は言い合いになってしまいます。
居ても立っても居られなくなったタエ子は外に飛び出しました。

山形で実際に農業をして暮らすことの大変さを知らずに、
軽い気持ちで「いいところ」とばかり言っていた自分が嫌になったのです。
一方、農家として生きていく道が自分にあることを真剣に受け止めていました。

外に出たタエ子をトシオが車で迎えに来ます。
本家に帰りたくないタエ子は、車の中で小学5年生の頃の話をはじめるのです。
それはある転校生、アベ君の話。

アベ君は家が貧しくあまりキレイな服を着ていませんでした。
クラスの子は汚いと言ってアベ君に近づこうとしません。
それでも、タエ子はアベ君を差別することなく、みんなと同じように接していました。

しばらくしてアべ君は他の学校に転校することになります。
その前にみんなと握手したのですが、何故かタエ子だけ握手されなかったのです。

タエ子は、ほんとは自分が一番アベ君を汚いと思っていて
それがアベ君に伝わってしまったからだ…と自分を責めます。

しかし、その話を聞いてトシオが思ったことは違いました。

アベ君はタエ子とお別れをしたくなかった
だから握手をしなかったんだ、と。

タエ子は落ち着きをとりもどし、トシオとともに本家に帰りました。

映画【おもひでぽろぽろ】のラスト・結末(ネタバレ)【4/4】

次の日、タエ子は東京に帰るために高瀬駅へと足を運びます。
電車に乗り、見送りに来ていたトシオ達に手をふりました。

電車の中で、タエ子は自分がどうするべきか考えます。
そして次の駅に停車したとき、タエ子は電車を降りるのです。

向かいに止まっていた電車に乗り、タエ子は高瀬駅に戻ります。
そして高瀬駅から本家に電話をするとトシオの祖母は大喜びするのです。

タエ子はバスに乗り本家に向かいますが、
途中でトシオの運転する車とすれ違います。

急いでバスを降りたタエ子とトシオは向かい合ってお辞儀をするのです。

そして二人は、同じ方向を見て歩きだすのでした。

映画【おもひでぽろぽろ】のココが見どころ↓

リアルにこだわった緻密な表現

© 1991 岡本螢・刀根夕子・Studio Ghibli・NH

山形の花摘みのシーンで緻密に描かれた花
リアルな表現にこだわる高畑勲監督の意気込みが伝わってきますね。
自然の描写だけでなく、27歳のタエ子が登場する1982年の世界、小学5年生のタエ子が登場する1966年の世界も、背景や音楽、流行していたものを忠実に描くことでリアルさを出しています。

懐かしさを感じる回想シーン

© 1991 岡本螢・刀根夕子・Studio Ghibli・NH

小学5年生のタエ子が登場する回想シーンは、
懐かしさを感じる優しい雰囲気のタッチで描かれています。
27歳のタエ子が登場するハッキリした色使いのシーンと対照的ですね。

真似したくなるパイナップルの切り方

© 1991 岡本螢・刀根夕子・Studio Ghibli・NH

缶詰ではない、カットされてもいない丸いままのパイナップルが出てくるシーン。
食べられるサイズに小さく切られるまでが詳細に描かれています。
パイナップルを見るとこのシーンを思い出して真似したくなりますよ。

感想・レビュー・口コミ


https://twitter.com/wbom_fx/status/719042402695008256

まとめ

以上が映画【おもひでぽろぽろ】のあらすじやネタバレ、歴代視聴率になります。

なんと本作品には人気俳優の高橋一生さんが声で出演しています。

小学5年生のタエ子のクラスメイトです。

「どの子かな」と…耳と目をこらして探してみてくださいね♪

ではまた次回!

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