「コクリコ坂から」は、2011年にスタジオジブリから出た長編アニメ映画『ゲド戦記』を生んだ宮崎吾郎監督の二作目。

1963年の横浜を舞台に繰り広げられる青春ストーリーで、宮崎監督が「普通にいそうな女の子」として設定した主人公に注目です!

では早速、映画【コクリコ坂から】のロケ地(舞台)や過去の視聴率について紹介していきます。

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映画【コクリコ坂から】の作品情報

©東宝
制作年(国名) 2011年(日本)
公開日 2011年7月16日
上映時間 91分
ジャンル ジブリ
監督 宮崎吾朗
主要キャスト 長澤まさみ
岡田准一
竹下景子
石田ゆり子
柊瑠美
風吹ジュン
内藤剛志
風間俊介
大森南朋
香川照之
配給会社 東宝

映画【コクリコ坂から】のロケ地


横浜「港の見える丘公園」
青い空にカラフルな旗が映えてすてきですね。
主人公の海が旗を掲げる気分を満喫できます。


横浜「山手西洋館」
文化部部室棟のカルチェラタンのモデルになっています。
こんな異国風の建物が、高校にあるのはうらやましいですね。

映画【コクリコ坂から】の主題歌

「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」手嶌葵
宮崎吾郎監督の一作目『ゲド戦記』と同じ手嶌葵が主題歌を歌っています。

挿入歌には、映画と同じ時代に作られた
坂本九の「上を向いて歩こう」が流れ、話題になっています。

映画【コクリコ坂から】の過去視聴率は?

2013年1月11日 13.0%
2016年8月12日 9.6%

「コクリコ坂から」は、東京オリンピックの前年が描かれた映画。
2021年東京オリンピックに沸く現代、同じ時代背景を持つので、
これから視聴率アップの可能性がありますね。

映画【コクリコ坂から】の評価

3.4/5

予告編・予告動画

予告編

作品概要

原作は『なかよし』で連載されていた佐山哲郎の『コクリコ坂から』です。

舞台になっている1963年の青春映画を参考にして作られた、テンポよく裏がないストレートな言葉ですすむストーリーにどんどん引き込まれます!

登場人物(キャスト)

松崎 海/長澤まさみ

主人公で高校2年生。下宿屋の娘。

風間 俊/岡田准一


高校3年生。校内新聞を作っている。

松崎 空/白石晴香


海の妹。俊のファン。

徳丸理事長/香川照之


海たちの高校の理事長。

映画【コクリコ坂から】のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

ネタバレ注意

ここから先はネタバレを含みます。まだ知りたくないと言う場合はご注意ください。

映画【コクリコ坂から】のあらすじ【1/4】

主人公の松崎海は高校生。下宿屋のコクリコ荘で早朝からテキパキと家事をこなします。
海には日課がありました。それは船の安全を祈るため旗を掲げることです。

海が掲げた旗に、いつも返事の旗を掲げているボートがありました。
そのボートには海と同じ高校に通う風間俊の姿があります。

しかし、コクリコ荘は丘の上にあるので、海と俊はお互いの姿に気づくことはなかったのです。

朝の支度をすませた海は、高校に向かいます。
すると、校内新聞「週刊カルチェラタン」が話題になっていました。

そこには、旗を揚げる女の人をうたった詩が載っていたのです。
自分への詞だと悟った海は、しばらく新聞から目を離せないでいました。

その日のお昼、俊が無謀な行動をします。
文化部の部室として使われているカルチェラタンから、防火水槽に飛び込んだのです。

それは、カルチェラタンの取り壊し反対をアピールするためでした。

映画【コクリコ坂から】のあらすじ【2/4】

ある日、海と、海の妹の空はカルチェラタンに向かいます。
空は俊のサインがほしかったのです。

俊は『週刊カルチェラタン』を作っていましたが、手にケガをしていました。
そこで海は、俊の原稿づくりを助けることになるのです。

海は帰宅後に、夕食の材料が足りないことに気づきます。
大急ぎで家を飛び出した海の前に、自転車に乗った俊が現れます。
海と俊は自転車を二人乗りして、買い物へ向かったのです。

こうして2人の距離は、少しずつ近づいていきました。

コクリコ荘で、下宿人の送別会が開かれた日のことです。
そこには、俊の姿もありました。
海は、父親の写っている写真を俊に見せたのです。すると、俊の表情が変わります。

俊はその後、父親から自分の生い立ちについて聞くことになります。
父親の親友、澤村雄一郎が赤ちゃんを連れてやってきたので、自分たちで育てることに決めたというのです。
その赤ちゃんが俊でした。

そして、澤村雄一郎とは、海の実の父親だったのです。

映画【コクリコ坂から】のあらすじ【3/4】

その後、海は俊の態度が冷たくなっていることが気になりはじめます。
そして、嫌いならはっきり言って、と俊に伝えるのです。

すると、俊は海に写真を見せます。それは、海がコクリコ荘で見せた写真と同じものでした。二人が兄妹だということを、俊は海に言ったのです。

ある日、カルチェラタンの取り壊しが理事会で決定します。
それは、取り壊しをさせないように、卒業生を巻き込んで大掃除と改装をした直後のことでした。

納得がいかない海、俊、俊の親友の水沼は、徳丸理事長のいる東京へ向かいます。
そして、取り壊す前に一度、カルチェラタンを見に来てもらう約束を取り付けるのです。

東京から横浜への帰り道、海は自分の気持を打ち明けます。
兄妹だと知っても、好きな気持ちは変わらなかったのです。
そして俊も、同じ気持ちだと海に伝えるのでした。

映画【コクリコ坂から】のラスト・結末(ネタバレ)【4/4】

海がコクリコ荘に帰ると、母親の良子がアメリカから戻ってきていました。
良子は父親が連れてきた赤ちゃんの話をはじめます。

海の父である澤村雄一郎には、立花という親友がいました。
しかし、立川は事故で亡くなってしまいます。
立川には産まれたばかりの赤ちゃんがいましたが、立川の妻は産後すぐに亡くなっていました。
海の父親は親友の子が孤児になるのを可哀そうに思い、自分の戸籍に勝手に入れてしまいます。

海と俊は、兄妹ではなかったのです。

翌日、カルチェラタンに徳丸理事長がやってきました。
掃除と改装で見事に生まれ変わったカルチェラタンは、取り壊しを逃れます。

その時、立川のことをよく知る小野寺という人物に会うチャンスが海と俊におとずれます。
小野寺は、俊の父である立川と、海の父である澤村と親友の仲だったのです。

俊の生い立ちを知ることができた海と俊は、晴れやかな顔で同じ景色を眺めるのでした。

映画【コクリコ坂から】のココが見どころ↓

コクリコ荘の女性たち

© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT

下宿屋「コクリコ荘」にいるのは、海の弟・陸を除くと全員が女性です。
自分の足で立つ凛々しい女性たちが、生き生きと描かれています。

カルチェラタンの男子学生

© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT

文化部の部室棟カルチェラタンは、天文部や数学部、考古学研究会の男子学生ばかりが集まる場所になっています。
わが道を行く男子学生が、個性豊かに描かれていて目が離せません。

過去の中から、未来が生まれる

© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT

宮崎駿の脚本に、宮崎吾郎監督が追加したセリフの中には印象深いものがあります。
それは、カルチェラタンの保存を訴える言葉です。
「新しいものばかりに飛びついて歴史を顧みない君たちに未来などあるか!!」
過去からつながるものの大切さが伝わるセリフは、映画全体の象徴にもなっていますね。

感想・レビュー・口コミ

https://twitter.com/Luna13579246810/status/1243525801653317636

まとめ

映画【コクリコ坂から】のロケ地や過去の視聴率はいかがでしたか?

昭和のレトロな雰囲気が観ていてい心地よく、深刻なシーンであえて流れる軽い曲は冷静さを取り戻させてくれます。
忙しすぎる今の人たちにこそ、ぜひ味わってもらいたい映画ですね!

ではまた次回!

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